潤一郎訳 源氏物語〈巻4 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
谷崎潤一郎という現代の代表的な作家のひとりが翻訳したというので、それは国文学者の専門的な仕事とは異って、一般の読者の注意を喚起し、そして、『源氏物語』は突然に、現代文学になった。それまでは、恐らく我国の古典小説で、現代文学同様に迎えられていたのは、西鶴と秋成だけだったのではなかろうか。しかし、ひとたび、『谷崎源氏』が世に行われるに及んで、空蝉や夕顔や浮舟やは、アンナ・カレニナやボヴァリー夫人らと同じように、私たちの身近のものとなったのだった。
日本古代文学入門 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
現代文学の意匠はすべて、日本の古代である7、8世紀に出尽くしていた!つまらなく下手な現代小説よりも、超読みやすく超面白い古典がここにある。
内容(「MARC」データベースより)
異界、エロ、グロ、ナンセンス、スキャンダル…。現代文学の意匠はすべて、日本の古代である7、8世紀に出尽くしていた! 古典の現代語訳でひと通り内容がわかった後、その先の深みに降りてゆくための手がかりとなる入門書。
万葉集の歌を推理する (新書)
出版社/著者からの内容紹介
千年以上もの間、誰もよめなかった恋の真相
柿本人麻呂の「ささの葉は」の歌の本当の意味は何か? 目からウロコの新解釈と鮮かな検証により千年の謎だった恋歌が、いま蘇る
内容(「BOOK」データベースより)
柿本人麻呂の「ささの葉は」の歌の訓み方と解釈については、昔から諸説紛々であった。笹山の風景は美しかったのか、暗かったのか?人麻呂の心は乱れていたのか、思い詰めていたのか?それらの問題を、文字や言葉づかいに注目し、多くの類例を取り上げて論理的に実証する。千年以上も謎だった恋の真相が、ここに明らかに。他に類歌・難訓歌についての鮮やかな考察四篇を収録。
『古語拾遺』を読む (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
上代、朝廷の祭祀をつかさどった斎部氏に伝わる古伝承の、『古事記』『日本書紀』にも見えない記録を含む、貴重な史料を平易に読み解いた、画期的な書。
内容(「MARC」データベースより)
朝廷の神の祭りに専門に奉仕していた斎部広成が807年に天皇に奉った本「古語拾遺」。斎部氏に伝わる古伝承の、「古事記」「日本書紀」にも見えない記録を含む、貴重な史料を平易に読み説く。
日本書紀の謎を解く―述作者は誰か (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
720年に完成した日本書紀全三十巻は、わが国最初の正史である。その記述に用いられた漢字の音韻や語法を分析した結果、渡来中国人が著わしたα群と日本人が書き継いだβ群の混在が浮き彫りになり、各巻の性格や成立順序が明らかとなってきた。記述内容の虚実が厳密に判別できることで、書紀研究は新たな局面を迎えたといえる。本書は、これまでわからなかった述作者を具体的に推定するなど、書紀成立の真相に迫る論考である。
新編日本古典文学全集 (66) 井原西鶴集 (1) (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
"好色"の語が災いしたか、近代小説の祖とまで内外ともに評価の高い「好色一代男」をのせた教科書にはお目にかかったことがありません。「なんだ、ポルノか」くらいの軽い印象で素通りする読者が大多数だとしたら、ゆゆしきことと言わねばなりません。 好色(色好み)こそ、民族の元気、ひいては文化を支える営みである、とは、巻頭の古典への招待で暉峻康隆先生が力説されるところですが、この際、やや疲れ気味のあなたに是非おすすめしたい提言です。 桜もちるに嘆き、月はかぎりありて入佐山…… 冒頭からいきなり好物の桜餅が出たと勘違いした女子大生がいたそうですが、中沢新一氏が"横っとび"といわれるほど連想が自在で省略の多い独特の文体に素手で立ち向かうのは、土台、無理。 桜もすぐ散ってしまって嘆きの種だし、月も限りがあって山の端にはいってしまう。 下段の現代語訳へと眼を上下させるだけで、魅力溢れる歯切れのよい文体とともに確実に西鶴のメッセージはあなたに届くわけです。本全集ならではの強味と申せましょう。 自然美よりも人間的な愛欲こそという、反中世的な人間主義宣言。 この鑑賞注によって、「好色一代男」こそ元禄ルネッサンスの高らかなファンファーレであったことがよくご理解いただけると確信します。好色五人女、好色一代女とも。
出版社からのコメント
俳諧連句の早詠みチャンピョン・西鶴は「好色一代男」で初めて、小説に手を染めた。軽やかに展開するエネルギッシュな人物群像・時代風俗。権威の定評ある全訳と的確な語注・鑑賞で、浮世草子のバイタリティを今に。
宮尾本 平家物語〈2〉白虎之巻 (文庫)
出版社 / 著者からの内容紹介
保元、平治の戦いに勝利を収め、武士としての頂点を極めた平清盛。しかし、高位を独占する平家に対して、源氏や貴族たちは不満を募らせて打倒平氏の動きを見せ、源義経は奥州にて雌伏の時を過ごす。清盛はついに後白河法皇を幽閉し、安徳天皇を連れて福原への遷都を決行するが……。女たちのドラマをふんだんに織り込み、まったく新しい「平家物語」を作り上げた著者のライフワーク、遂に文庫版で登場!
内容(「BOOK」データベースより)
保元・平治の戦いに勝利を収め、武士としての頂点を極めた平清盛。しかし、高位を独占する平家に対し、源氏や貴族らは不満を募らせて打倒平氏の動きを見せ、源義経は奥州にて雌伏の時を過ごす。清盛は遂に後白河法皇を幽閉し、安徳天皇を連れて福原への遷都を決行するが…。新たな歴史絵巻として世に問う、著者畢生の超大作。
詩本草 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
富士登山の粥、伊勢四日市の蟹、舞阪の桃…。江戸時代後期、遊歴の漢詩人柏木如亭が、行く先々で口にした美食と、旅の記憶に漢詩を結合させた随筆。漢文体ゆえにあまり知られてはいないが、『随園食単』『美味礼讃』に匹敵する魅力的な一品。
恋ノウタ―Contemporary Remix“万葉集” LOVE SONGS WITH YOUつのる想い (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
万葉集はクラシック(古典)じゃなく、ポップスだったんだ!
恋心だけは、いまもいにしえもかわらない――。万葉集の恋歌を、いまのJポップの歌詞風に翻訳。言葉を変えてみるだけで、こんなにも切ない恋心がうたわれていたことがわかります。想いを伝えたいときの贈り物に最適
内容(「BOOK」データベースより)
『万葉集』ってクラシック(古典)じゃなくて、ポップスだったんだ―。今から約千二百年前に編集されたわが国最古の歌集『万葉集』の中から「恋の歌」(相聞歌)をピックアップし、それらを「ポップスの歌詞のような感覚」で翻訳した現代語訳と、「今」を切り取ったヴィヴィッドな写真とのコラボレーションによる、写真詩集、第三弾。
万葉秀歌〈下巻〉 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
万葉集はわれわれ誰もが読むべき宝典であるが、巻二十まで読破しようというのは並大抵のことではない。歌壇の第一人者が、四千五百有余のなかから、すぐれた歌を選び、誰もが理解でき、味わえるように平易簡潔な解説を付した本書は、万人のための「万葉集入門」であると同時に、「万葉集精髄」を実現したことにもなる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
斎藤 茂吉
1882年‐1953年。1910年東京帝国大学医科大学卒業。専門は精神医学。歌人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)